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このたび 別ブログに掲載していた劇評もこちらにまとめました
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「上海バンスキング」に寄せて
JUGEMテーマ:演劇・舞台
 

今日の朝日新聞の夕刊に、私の敬愛する扇田昭彦先生の劇評が載りました。
作品は「上海バンスキング」
シアターコクーン20周年記念に、ほぼ当時のままのキャストで再演されている舞台です。


上海バンスキングを私が見たのは、たしか小学生の時でした。
郷里の、大きな市民ホールで見たのです。
つまりあの公演は、全国を回っていたのですね。

バンドの生演奏、
吉田日出子という、特別な美人でもないのにものすごい魅力を持った女優、
その吉田日出子の歌声、舌足らずなしゃべり方
戦争などがからんで不安定な異国の地の喧騒
そして夢のように美しくて哀しいラストシーン。

あんな舞台は初めて見ました。忘れられない感動をおぼえました。


その上海バンスキングが、当時のままのキャストで再演、と聞いて
正直「・・・・・どうなの?」と思いました。
だって、皆さんもう、60歳過ぎてたりするでしょう?
あの話には恋物語も入ってるし、どうなんだろう、って。
マドンナ吉田日出子の色気と透明感はどうなんだろう
バクマツのワイルドな感じはどうなんだろう
笹野さんとか小日向さんとか、テレビに出ちゃってる人が目についたりしないんだろうか・・・・

でもね、すごく良かったみたいなんです、扇田先生の評を読むと。


いつぞや、大人になってからビデオを見たんですが
その時驚いたのは、脚本のすばらしさ。 本当にしっかりしているし、よく出来た脚本。
時代背景や、不安定な政情と不安定な人々の心情を
とても見事に表現し構成してあるのです。
(小学生の時には、さすがにそこまではわからなかった)
そしてやっぱり楽曲のすばらしさですね。 歌が忘れられないんですよね、耳に付いて。
だから脚本と音楽の力が揺るがないから
役者がちゃんとしていれば、年齢や時間は関係なく、すばらしい作品になるのですね。

このホンは、もっと他の団体や役者さんがやってもいいと思うんだよね。
なかなか吉田日出子は越えられないとは思うけれど。


ああ、見てみたかったな。 テレビ放送希望!!


追記で扇田先生の劇評を載せます。 (先生、許可なくごめんなさい。新聞掲載記事なので許してください)






 
「16年ぶり変わらぬ見応え」
           Bunkamura「上海バンスキング」

 奇跡的と言っていい復活公演である。1994年の「ラスト公演」以来、上演が絶えていた音楽劇の傑作「上海バンスキング」(79年初演、斉藤憐作、串田和美演出・美術、越部信義作曲・編曲)が16年ぶりに、吉田日出子など元オンシアター自由劇場のメンバーを中心に再演中だ。しかも、長いブランクをほとんど感じさせない見応えのある舞台である。
 開幕前の客席に昔の仲間たちが楽器を手に集まってきて、再開を祝してジャズの生演奏を始める。開演中は、若者たちが舞台脇などで劇の進行を見守る――再演に当たって串田が付け加えた新演出だ。
 36年から45年までの上海。軍事色が強まる日本を逃れ、上海で奔放に生きるジャズマンの群像。だが、波多野(串田)と妻まどか(吉田)、バンドリーダーの松本(笹野高史)と中国人妻リリー(さつき里香)らも戦争の激流にのみこまれていく。
 体形に少し変化があるものの、吉田の独特のせりふ回しとつややかな歌声は今も健在、男優たちの迫力ある楽器演奏に合わせて、吉田が歌う「ウェルカム上海」「貴方とならば」などの歌が実に楽しい。笹野の軽妙な演技とトランペットの演奏もいい。白井中尉役の大森博史、ラリー役の真那胡敬二、転向者の弘田を演じる小日向文世らも精彩がある。
 斎藤の戯曲のよさを改めて実感する。喜劇性を交えて登場人物を魅力的に浮き彫りにしつつ、娯楽性とシリアスな歴史性を共存させた音楽劇。串田の洗練された演出と美術も優れている。ミュージカル関係者は日本で生まれたこの秀作をもっと見直すべきだろう。
 休憩を入れて3時間余りの舞台。終演後、劇場ロビーで行なわれる歌とバンド演奏も楽しい。

                                        (扇田昭彦 ・演劇評論家)
                                          
〜朝日新聞 3月2日夕刊〜 
                                           
| 22:28 | 語る。 | comments(0) | trackbacks(0) |
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